2025年5月18日、古馬重賞「第19回ばんえい十勝オッズパーク杯」が行われた。馬インフルエンザで開催中止となった影響で、4月27日の予定が再開翌日に延期。単独開催以降、重賞の中止、延期は初めて。メムロボブサップは回避し、キングフェスタが取り消し8頭で行われた。時折雨が降る中のレースとなり、馬場水分は1.7%。
レースはオーシャンウイナーが第1障害を最初に越え、タカラキングダムは後ろから。道中、マルホンリョウユウ、インビクタ、コマサンエースが先行争いに加わるが7頭はほぼ横並び。第2障害手前にはコウテイが最初に48秒で到達した。
最初に障害を越えたのはコウテイ。横のクリスタルコルドが続くが中腹で止まる。コウテイ、コマサンエース、インビクタとマルホンリョウユウが障害を越え、ゴール前はその4頭の争いに。残り40メートルでコマサンエースが抜け出し、18戦目、9歳にして重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分42秒7。
馬インフルエンザの影響で、表彰式、口取り写真撮影は行われなかった。
金田勇調教師
ほっとしました。今日はなんとかやってくれるんじゃないかな、と期待していました。18回目の挑戦だと思うのですが…なかなか勝てなかったですね。馬場も良かったと思います。
今日はあまり焦らずに行けたし、その分障害も苦労せずにしっかりと脚を使えたと思います。願ったり叶ったりの流れでした。
開催がない間、コマサンエースも高熱出して心配はしたのですが、頑張ってくれました。
この馬は遅咲きなのか、同世代を追いかけてきた。今になってトップの馬たちと戦えるようになりました。
これまでも悔しい負け方ばかりしていたので、どこかで1回、とは思っていたので良かったです。これからはハンデを考えていかなくてはならないので上手に使っていきたいです。
金田騎手が若い頃から触ってきた馬で、この馬で自信をつけてきた。それはこれからも続くと思います。
金田利貴騎手
この馬は厩務員として最初に担当するなど、いろいろな意味で特別な馬なので、重賞を勝てて本当にうれしいです。(メムロボブサップなど)強い馬ばかりの世代に生まれて、なかなか勝てなかったので夢のようです。雨は好ましくないと思っていましたが、登坂力が使える展開になってくれれば、と思っていたらその通りになったのでよかったです。先頭で行くつもりでしたが行けなくて、五分くらいで降りれたらな、と思っていました。降りてからは本当に強くなったな、という歩きでした。たれることもなかった。レース中はがむしゃらで、勝った瞬間はわかりませんでしたが、ゴールして止まった時に、勝ったと思いました。感慨深いです。厩務員もかけよってくれたが、顔を見られなかったです。
今日はチャンピオンがいなく恵まれたところはある。帰ってきた時にどこまでやれるか。いつかは勝ちたいです。コマサンエースも、9歳でも衰えていないのでこれからも楽しみです。
馬インフルエンザで休みがあったぶん、ファンの方には楽しい白熱したレースをお見せできればと思います。
☆レース映像
☆勝利騎手インタビュー
☆勝利調教師インタビュー


