1月2日、4市記念競走の最終戦「農林水産大臣賞典 第47回帯広記念」(BG1)が行われ、コウテイ(牡8)が優勝した。
天候は晴れだったが、前年大晦日に降った雪の影響で馬場水分は2.3%。出走馬は5頭で行われた。重賞5勝を含むシーズン無敗の8勝を挙げ、古馬重賞完全制覇がかかったメムロボブサップが圧倒的1番人気に支持され、単勝オッズは1.1倍。次いでコウテイ、コマサンエースの順で、この3頭に人気が集まった。
レースは、内4頭が一団となり進み、コマサンブラックは離れた後方を追走する展開になった。第2障害へ近づくとコウテイが先行したが、第2障害へはコマサンエースが先に到着した。前半は71秒だった。コウテイが先に挑戦を開始すると、他3頭も開始した。コウテイが先頭でクリアすると、続いてメムロボブサップ、コマサンエースの2頭がほとんど同時にクリアした。この3頭が抜け出すと、メムロボブサップがコウテイとの差を縮めにかかるも、コウテイが粘りを見せ半馬身から1馬身のリードを保ったままゴール。2着にメムロボブサップ、3着にコマサンエースが入った。勝ちタイムは2分8秒2、コウテイは重賞初制覇を果たした。

西将太騎手
「勝利して嬉しい気持ちとほっとする気持ちがある。いつも惜しい競馬だったが今日は1着でゴールできてよかった。レース前に深く考えてもうまくいかないこともあるので、特にプランは考えておらず、いつも通りレースを進められればいいなと思っていた。スタートでは、他馬から離されていなかったのでいいレースができると思った。第2障害前でも他馬を気にせずこの馬のペースを崩さないように心がけた。第2障害を下りた後は、せっかくいいところまで来たので最後まで頑張ってくれ、と思っていた。最後まで差は広がらず縮まらずという感じでチャンスがあると思った。今回はハンデ差が勝因だったと思う。コウテイとともにどこか重賞を勝ちたいと思っていた。レース前2日ほど触ったが調教はほとんど調教師が行っていた。コウテイは一生懸命で障害が上手。性格はのんびりしている。高重量で力を発揮できるタイプで、ばんえい記念でもチャンスはあると思うので頑張りたい。」
槻舘重人調教師
「重賞を制覇できて嬉しい。夏負けが響いたが、涼しくなってきて体調が戻ってきた。昨シーズンよりは今シーズンの方が回復は早く長引かなかった。昨シーズンのこともあり診療所に通うなど早めの対応を行ったため、馬体も増えていい状態だった。今回の馬体重はマイナス16㎏だったが、ベスト体重は1200㎏くらいだと思う。前回は30kgのハンデ差がありながら勝ち切れなかったが、今回は前回より調子もよく頑張ってくれると期待していた。今シーズンは西将太騎手に任せていたが、いつか重賞を獲れると思っていた。スピード競馬よりは、重めの馬場の方がこの馬には向いている。大晦日に雪が降って馬場は少し軽めかなとは思ったが、いい結果が出たのでよかった。勝因はハンデ差で、ハンデの分だけ前でレースができた。今後はばんえい記念に向けて頑張りたい。」
☆レース映像
☆勝利騎手インタビュー
☆勝利調教師インタビュー


