9月22日、4歳三冠の二冠目「第32回銀河賞」(BG2)が行われ、タカラキングダム(牡4)が優勝した。
馬場水分は1.0%、小雨の舞う中で実施された。1番人気はタカラキングダムで単勝2.4倍、次いでクリスタルゴースト、マルホンリョウユウが支持された。レースは、クリスタルゴーストとジェイヒーロー、アシュラダイマオーが先頭を入れ替えながら進む展開に。タカラキングダムは後方から。先頭集団は一団となり前半46秒で第2障害に到達した。先に第2障害へと挑戦を開始したジェイヒーローが苦戦し、ジェイライフが膝をつく中、先頭で抜けたクリスタルゴーストがリードを広げ、逃げ込みを図った。馬群の後方からレースを進めたタカラキングダムがこのタイミングで第2障害をクリアし、残り30m過ぎで詰まったクリスタルゴーストに一気に迫った。クリスタルゴーストが立て直すが、残り10mを過ぎたところでタカラキングダムが先頭に立ちゴール。勝ちタイムは1分39秒6。4歳二冠を達成し、重賞5勝目を飾った。

金田利貴騎手
「勝ててほっとしている。厩舎はじめこの馬に関係する人に感謝したい。近走は乗るたびにすごいことをするので驚いている。ハンデ面で厳しいかもしれないという思いはあった。雨は結果としては良かったが、始まる前はいいのか悪いのかよくわからない状態だった。出脚が遅いのはいつものこと。道中は重そうにしていて、ペースが速かったので大変だった。前の方の馬を捕まえられなかったら仕方ないという気持ちで、腹をくくる思いだった。第2障害のかかりは非常によく、下りてから脚が出てくれればと思っていた。前の馬はかなり前に見えたが、脚色が鈍ることなく声にも反応して頑張ってくれた。ファイターズとのコラボデーで来場していた元ファイターズ選手の金村曉さんと表彰式の際に話をしたが、子供の頃の憧れだったので嬉しかった。三冠というチャンスに乗れることはなかなかないと思うので味わったことのないプレッシャーはあるが、責任感を持って頑張りたい。」
村上慎一調教師
「トップハンデで勝ったことは嬉しい。前走は古馬相手だったが馬が自信を持っている感じがした。金田騎手も勢いがある。雨が降ってきて、道中遅れをとる馬なので心配していた。第2障害までは後方だったが、ハンデがあるので仕方がないと思った。障害を下りたときは前の馬に間に合うかどうかというレースだったので勝ててよかった。速い脚があってレースぶりが安定していたり、堂々としていたりするところから、馬が自信を持っていると思う。今回ハンデがあって勝っているのだから、三冠目の天馬賞では負けられない。普段はやんちゃしなくなり大人になった。人懐っこい面も見せている。まだ天馬賞までのプランは決まっていないが、三冠を獲れるように体調を整えて頑張りたい。」
☆レース映像
☆勝利騎手インタビュー
☆勝利調教師インタビュー


