1月2日、古馬重賞の帯広記念が行われ、メムロボブサップが優勝。10戦ある古馬重賞全制覇を史上初めて達成し、オレノココロに並ぶ重賞最多記録タイとなった。
出走馬は5頭で(外詰め)。馬場水分は2.3%だった。タカラキングダムが後方から進み、第1障害はメムロボブサップが先頭で通過。キングフェスタ、クリスタルコルド、コウテイと続く。道中は900キロ前後の高重量戦らしく、ゆったりとしたペースで各馬が刻みながら順番が入れ替わる中、中間でタカラキングダムが先頭に立ち、その後もレースを引っ張った。第2障害には2番手につけていたメムロボブサップが最初に71秒で到達。最初に障害にかけたのはタカラキングダム、メムロボブサップ、コウテイも続き中腹で止まる。幾度か挑戦を続け、タカラキングダム、コウテイは膝をつき、メムロボブサップは4腰で越えた。その横からクリスタルコルドが一腰で障害を越え、そのタイミングでキングフェスタが障害にかける。メムロボブサップとクリスタルコルドがじわじわとゴールに向かい、メムロボブサップがゴール前30メートル地点で3番手のタカラキングダムが障害を降り、コウテイも続いた。メムロボブサップは残り15メートルほどで一度止まるが、阿部武臣騎手は余裕を持ってバイキを入れ、クリスタルコルドが並ぶ前に再び前進。そのまま力強く押し切り、悲願の帯広記念制覇を果たした。勝ち時計は2分29秒6。クリスタルコルドはゴール直前で一度詰まるが、すぐに立て直して2着。一度止まったコウテイが3着、何度か止まりながらも立て直して進んだタカラキングダムが4着だった。
阿部武臣騎手
ありがとうございます。(言葉に詰まりながら)本当にうれしいです。本当に昨年はつらい一年だったので、なんとかここを目標にしてきました。イライラした年だった。情けない。乗れないのもだし、2歳にいい馬もいたし、馬に乗れないというのは一番腹立つんだ。
休み期間が長かったのですが、前走レースを使ってみたところほどほど仕上がっている感じで、調子は悪くなく来ていました。6割くらい。(1戦中止になったが)仕方がないかな、使っていないと、という思いはあるがカバーはできる。
自分は、夏グランプリで騎乗した後状態があまりよくなくて、休みを取ってここに向けていろいろやってきました。グランプリの時は歩けないくらいだったんです。今はだいぶ痛みもなくなってきたので、ここはなんとかと思っていました。脚は第2の心臓とはよくいいます。体の動きも悪くなる。今は痛みはなくなりました。
馬場状態については、近年になく乾いた重い馬場だったと思います。展開はは速いなと思ってきたのですが、隣が両方攻めてきたので、自分も息は入れたつもりでも速いなと思ってレースをしていました。障害もちょっと速く、止まるんじゃないかと思いましたが、止まってもすぐ腰を入れて。行く気満々で行く馬なので、障害さえこえればと思いました。一番先に越えたい、という思いはあった。
ゴール前一度止まったのは、後ろに差がありましたし、ちょとしんどそうだったので、息を入れたほうがいいかなと思って息を入れてあげました。ゴール前へろへろになるくらいなら、息入れた方がいいから。4度目の正直。ハンデで泣いてきた。
メムロボブサップは特別な馬です。ホクショウマサルも特別だけど、ボブは生まれてからも会って、ソリかけるときから乗っていた。10年間、調教、雪、雨でもズリ引き、手入れ、餌。全部やってきた。今は厩務員に少しずつまかせるようにしている。
ばんえい記念は、去年乗れなかったので今年はなんとか連覇を目指して頑張りたいと思います。最高金額を目指して行きます。(今後使うレースは武臣騎手が乗りますか)優哉には、一つくらいは乗せてやるかな。大きいレースは渡さない(笑)。今年と来年度があります。もう人馬ともにじいちゃんです。阿部武臣、メムロボブサップ、これからもいいレースを見せられるよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。
坂本東一調教師
私の今の気持ちはみなさんが見ている通りだと思います。ぱあっと花開いた感じ。このレースに絞っているのが見え見えでしたね。これで負けたら、何のために来たか、これだけは、という思いでした。見ているだけのプレッシャーはきついです。
このレースを目標に設定していたが、レースは何があるかわからない。速いな、思いましたがボブがジョッキーを信頼している分の勝利ですね。馬場状態はしばれているから軽いかなと思いましたが、前のレースを見ると深いな、重いなという感じでした。
ボブは障害であきらめない馬なので、勝ちにつながったんだと思っています。今回は気は楽だと思って見ていました。障害で3頭が頭を並べて止めたとき、ボブがバツン、と次の腰(二の腰)を入れた瞬間、勝つ、という感じでした。ゴール前止まったのも、ギリギリライン。あれ以上行って止まったら行けなくなる。正解です。これまでの調子は変わりないですが、筋肉が重賞慣れしていない。練習の700キロ程度では、全身の筋肉を使っていないんです。
休養中も変わらず体調管理を私が行っていました。夜中に行くと振り向いてくれました。ばんえい記念に向けては万全でなければと思っています。流れにまかせるしかないと思っています。今後はばんえい記念に向けて、どんどん使っていきますよ。

☆勝利騎手インタビュー
☆勝利調教師インタビュー


