5月5日、古馬牝馬の春の大一番「第17回カーネーションカップ」(BG3)が行われ、サクラヒメ(牝6)が優勝した。
馬場水分は1.0%、トップハンデである690㎏を背負ったサクラヒメが、昨年の覇者ダイヤカツヒメを2番人気に抑え、単勝1.4倍の1番人気に支持された。レースはサクラヒメとダイヤカツヒメの人気2頭が先行する展開に。前半54秒で第2障害へと挑戦を始めた2頭だが、一腰で越えたサクラヒメとは対照的に、ダイヤカツヒメは膝をつき苦戦。その間にピュアリーナナセやニシキマリンらが第2障害をクリアした。先頭のサクラヒメは渡来騎手が手綱を持ったまま歩き続け、最後に追い込んで2着となったスイに8.7秒差突き放す圧勝劇を見せ1着。重賞6勝目を飾った。3着はしぶとく歩いたシンエイアロイ。2番人気ダイヤカツヒメは第2障害での苦戦が響き10着に敗れた。
渡来心路騎手「体調面は絶好調とは言えなかったが、負けられない一戦だった。スタートのいい馬なのでできれば先行したいと思っていたが、レースでは先行できて道中もしっかり息が入り、あとは障害を上がるだけと思った。障害は少し天板で苦しいところがあったが、力のある馬なので乗り越えることができた。有力馬とのハンデ差が少なくレース前から勝てると思っていたが、障害を降りて勝利を確信した。カーネーションカップは3度目の正直で、サクラヒメと勝ちたいレースだったので本当に嬉しい。サクラヒメはまだまだ好勝負ができると思う。今年は勝てるレースでしっかり勝てるよう頑張りたい。」
今井茂雅調教師「ハンデが昨年と違って楽になったので、負けられない一戦だった。春先は調子のよい馬ではなく蹄も弱いので、獣医師や装蹄師と協力し、なんとか勝利できてほっとしている。レースは思ったより楽に運ぶことができ、障害さえ上がればと思っていた。天板で少し苦戦したが今の出来なら十分。昨年度末で繁殖入りの予定だったが、牝馬重賞を獲りたくてオーナーと相談し現役を続けさせてもらっており、今後も牝馬戦では負けられない。スピードとキレが持ち味の馬で、牡馬相手に戦うことになると思うが、体調を見ながら夏場は無理させずに調整したい。」

☆レース映像
勝利騎手インタビュー
勝利調教師インタビュー


