2025年11月30日、3歳牝馬によるBG1「第50回ばんえいオークス」が行われた。黒ユリ賞勝ちのホクセイヒラリが1番人気に推された。馬場水分は2.4%。そろったスタートから、内のキョウエイカスミ、ジェイオージョが先行。藤本騎手が最後の重賞騎乗となるパワフルクィーン、ホクショウサクラ、プロサングエなども前に行く。中団からホクセイヒラリが前に出て、プロサングエ、サッコらも前を伺う。最初に第2障害にはホクセイヒラリが60秒で到達した。最初に仕掛けたのはパワフルクィーンで、ホクセイヒラリ、プロサングエが続いた。3頭とも一腰で上がり、最初に降りたのはホクセイヒラリ。ジェイオージョが4番手で障害を降りた。先頭を行くホクセイヒラリを、続く2頭が追いかける。プロサングエは残り30メートル手前で一旦止まり、パワフルクィーンも伸びない。力強い足取りでホクセイヒラリが先頭を譲らず優勝した。勝ちタイムは1分58秒7。2着にパワフルクィーン、3着にプロサングエ。藤本匠騎手は最後の重賞騎乗は2着で、次の12レースはコウシュハテンセイで勝ち有終の美を飾った。
鈴木恵介騎手
ほっとしています。馬は前回(菊花賞)障害を失敗していたので、そこを修正するようにと考えていました。調教でもきつめに障害対策をやっていました。
水分上がってきているので、流れが速いか、変わらないか、どうなるかを考えていました。まだ気温も低くないから、夜になってもそんなに軽くはならない。
負担重量については、大きな馬なので問題はないと思っていました。ハナは遅れましたがそういうタイプですし、道中もマイペースなので、押し気味にいこうとレースを運びました。
障害は一腰で上がると思っていた。きれいに上がってくれました。ヒラリはマイペース。今回は周りが詰まって苦しくなる流れのレースでした。素直でマイペース、障害力が魅力だと思います。
平田義弘調教師
うれしいです。なかなかこのような機会はありません。夏場も何もなく過ごせ、厩務員らみんなで体調を壊さないよう面倒を見たのでそれが実りました。。
荷物の心配はなかったのですが、展開次第で変わります。流れが遅く、第2障害まで先に来れた。障害さえ一腰で乗せればいいかな、と思っていました。前回は障害を失敗していたので、鈴木さんも頭に入れてくれて一腰で上がった。止まらなかったから一安心です。マイペースだけど辛抱がいいからなんとかなるかなと思っていましたが、あそこまで周りが並んできたら気が気でなかったですよ。
温厚でおとなしい馬だから、目方も増えていく。まだまだ体は大きくなるんじゃないかな、3歳だしね。
次はばんえいダービーになるでしょう。牡馬相手だと展開が違ってきますね。

☆レース映像
☆勝利騎手インタビュー
☆勝利調教師インタビュー


