11月2日3歳三冠路線の2戦目となるばんえい菊花賞が行われたた。10頭が出走。前日から昼過ぎまで降り続いた雨が残り、馬場水分は2.6%。横並びのスタートで、第1障害もすんなり越えた。道中はホクセイテンリュウが先手を取り、中間でスターイチバン、スーパーシン、ラポピージュニアなどが先手を奪いに行く。ホクセイテンリュウが44秒で最初に第2障害手前に到達した。最初に仕掛けたのは単勝1.4倍の一番人気、スターイチバン。徐々に力強く障害を越えていく間に、ラポピージュニアが越えて最初に障害を降りる。スターイチバン、ホクセイテンリュウ、スーパーシンも続く。ウンカイダイマオーも前を伺うが、スーパーシンとラポピージュニアが抜けだす。30メートル過ぎではスーパーシンがわずかに前に出るが、残り5メートルでスピードが落ち始めたスーパーシンをラポピージュニアが一気にとらえ、そのまま優勝した。勝ちタイムは1分31秒3。
西将太騎手
うれしいです。久しぶりの騎乗ですが、手探りで頑張りました。テン乗りは思い切って行ける利点もあります。荷物はハンデがありましたし、馬場が軽いのでいい位置を取れればと思っていました。ゴール前は「このまま頑張ってくれ」という気持ち。性格は素直で一生懸命な馬。自分も「負けたくない」という気持ちで追いました。
鈴木邦哉調教師
ハンデをいただいている(690キロ)ので、ワンチャンス狙いたいと自ら調教し、ここ目標にしてきました。「なんとかしたいな」という気持ちが強かったので達成できてよかったです。レースセンスを感じていたが、体が小さかった。2歳のときは無理な使い方はしないで、体ができてから勝負、と考えていた。前哨戦の秋桜賞で1トンの大台に乗り、3着となって手応えを感じ、手綱を持って調教してきました。3、4歳でなんとか、という思いで体作りに年戦し続けたのが今日の結果につながったと思う。あとは馬の調子が良ければ、と思っていた。(管理していた)母サンシルクラポピーとは気性がそっくりで、やんちゃ。降りてからいい脚使うところも似ている。母は体が大きかったので2歳から無理が出来たが、(この馬が小さいのは)初子というのもあるんだろう。この馬はオイドンの系統で、スマイルカナもスマイルフェイスからつながる。(生産者、馬主と)縁がありました。今度はもうハンデがないので、ダービーに向けてさらに稽古していきたいと思います。昨年、スマイルカナが優勝した時はばんえい競馬のPRで盛岡にいました。15、16日はボートレース福岡に行きます。全国の皆さんの応援が必要ですので、これからもぜひ応援よろしくおねがいいたします。

☆レース映像
☆勝利騎手インタビュー
☆勝利調教師インタビュー


