第50回クインカップ(BG3)

第50回クインカップ(BG3) 重賞回顧
第50回クインカップ(BG3)

2025年11月9日に4歳牝馬の重賞「第50回クインカップ」が行われた。今週から砂障害が撤去され、ロータリーハローや第2障害ほぐしが行われた馬場で、馬場水分は2.0%。
そろったスタートからガーネット、スカーレットが前へ行き、中団はスカーレットが前へ。トップハンディのカフカ、クリスタルイプセ、オオネガイキンヒメも前に付けた。前半は61秒。カフカの金田騎手が馬を抑えるために座っていた腰を上げたと同時に、カフカが最初に障害にかけ、一歩一歩、止まらずに障害を越えた。スカーレット、ガーネット、クリスタルイプセ、オオネガイキンヒメが続くが障害で止まったりスピードを落とすなどしてカフカが独走。クリスタルイプセとガーネットが同時に障害を降りて追いかける。後方ではホクショウレディーが鋭い脚で追い込んできた。残り20mで、5、6頭の2番手集団とは10mほどの差があり、5番人気のカフカがゴールまでそのまま逃げ切った。勝ちタイムは1分58秒9で、今季重賞3勝目。2着はホクショウレディー、2番人気のスカーレットは3着。

金田利貴騎手
勝ててうれしいんですけど、内容としてはやばい感じのレースになってしまって、かっこよくはなかったのですが馬が頑張って1着になってくれました。ハンデをもらって戦ってきたのですが、今回はハンディを背負う立場になり苦しかったのですが、馬場も変わったのでもしかしたら、と思っていました。ただ調子がいい馬もハンディの軽い馬もいたので勝つのは簡単ではないと思っていました。スタートが決まればもっと楽にレースを運びたかったのですが、ちょっと遅れて追いつくまでにかかって馬が行ってしまった。止めようとするとかえって馬の負担になってしまう。馬とけんかをするような形で、それで銀河賞も失敗してしまった。今回は障害をなんとか上げられるようにと考えました。障害の手前は1、2秒しか止まれなかったのですがそれもよかったかもしれません。膝を付いてしまいそうでしたが、粘ってくれました。ゴール前は、抜かされると思っていたのですが、ただ一生懸命追いました。先週までの馬場なら勝っていないと思う。このようなチャンスをものにしていきたいです。世代の馬も強くなってきているので、これからも重賞を勝てるよう頑張りたいと思います。

金田勇調教師
正直、4歳の牝馬に710キロはきついかなとみていたのでびっくりしたかな。ところどころ、きわどいところをよく我慢したな、という感じです。第2障害手前はこの馬の課題だから、よく一瞬でも止まれたと思います。ゴール前はそんなに猛追する馬もいないかな、と思いましたし、粘り切れたかなと思います。逃げ馬がいなかったのもよかったかもしれません。ここまでは、レースを使おうと思っても骨っぽいメンバーだったし、重量もそう。だからって回避もできないので難しい調整でした。体調面については、夏は無理をしなかったのですが今年の暑さはさすがにこたえたかな。これからは牡馬とはいえどノーハンですから、今日以上を意識してもいいのかな、と思います。この馬の良さは、今日のレースでも出ていた通りがむしゃらに行く気だと思います。特殊な気性なので、数秒でもとめられればいい。これからも厳しい戦いの中で結果を出せるよう頑張っていきたいです。ありがとうございました。

第50回クインカップを制したカフカの関係者
第50回クインカップを制したカフカの関係者

☆レース結果
https://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2025%2f11%2f09&k_raceNo=11&k_babaCode=3

☆レース映像

☆勝利騎手インタビュー

☆勝利調教師インタビュー

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