第18回柏林賞(BG3)

第18回柏林賞 タカラキングダム 重賞回顧
第18回柏林賞 タカラキングダム

6月23日、4歳三冠の一冠目「第18回柏林賞」(BG3)が行われ、タカラキングダム(牡4)が優勝した。

時折小雨の舞う天候ではあったものの、馬場水分は1.0%で行われた。昨シーズンの3歳二冠馬マルホンリョウユウが1番人気に、次いで3歳三冠すべてで2着だったホクセイタイヨウが2番人気に支持された。タカラキングダムは単勝5.9倍の4番人気だった。レースはクリスタルゴーストとマルホンリョウユウ、それらに並びかけたジェイヒーローが引っ張る展開に。前半43秒で第2障害に到達したマルホンリョウユウが最初に挑戦を開始するが、坂の中腹で止まった。その間に第2障害をクリアしたクリスタルゴーストとタカラキングダムが抜けだし、ゴール手前15mでタカラキングダムがクリスタルゴーストを交わした。2着にクリスタルゴースト、離れた3着には第2障害を4番手で降りたマルホンリョウユウが入線した。タカラキングダムはナナカマド賞、ばんえいダービーに次ぐ重賞3勝目を飾った。

金田利貴騎手
「自己条件のレースでタカラキングダムには乗れないことがあったにもかかわらず、今回乗せてくれた関係者に感謝している。他の騎手が騎乗するときは、レース映像を振り返って他の騎手がどう乗るのかを確認していた。また、攻め馬には携わっておらず、厩舎の仕上げにも感謝している。今回は印も軽く、特別戦くらいの気持ちで騎乗した。北斗賞でアオノブラックに騎乗した際は勝利へのプレッシャーが先行してしまったので、今回は勉強になった。時計のかからない軽い馬場や雨でチャンスはあると思っていたので、生かしたいと思っていた。いつもは気難しい面を見せることがあるが、今回はまずまずのスタートを切ることができ、障害に近づくにつれて前向きになっていった。レース前は、先頭に立って第2障害前で溜める作戦をスタッフと考えていたが、実際はマルホンリョウユウが先頭を主張したため、急遽切り替えて少し後ろからの競馬を選択した。第2障害を降りた後は、いつもより切れ味はなかったが最後まで頑張ってくれた。負けたら仕方がないと思ったが、結果的には展開が向いたと思う。三冠はまだイメージが湧かないが、二冠目の銀河賞を勝つことができれば視野に入ると思う。世代では力は上位なので、今後も上位争いができると思う。」

村上慎一調教師
「ばんえいダービーの勝利からいい状態を維持できていた。最近のタイムの速い軽い馬場はタカラキングダムには向いていると思っていたので、いいイメージで臨むことができた。また、特にハンデ面は気にしていなかった。昨シーズンの春先、転厩してくる前には障害で逃げるそぶりを見せるといった部分があったが、現在は解消できていて、レースぶりは安定している。金田利貴騎手はその時期に騎乗しておらず、悪いイメージがないため思い切った騎乗をしてくれる。今回のレースでは予定通り、第2障害をすんなりとクリアすることができた。性格は、気ままな部分はあるが大人になってきている。背も一層伸び、馬体もよくなってきている。まだ成長の余地があり、これから伸びていく馬だと思う。マルホンリョウユウは重い馬場の方が向くと思うので、そういった馬場では相手として意識するが、スピード勝負になれば譲れない。二冠目の銀河賞へは前向きに取り組んでいきたい。」

柏林賞を優勝したタカラキングダムの関係者
柏林賞を優勝したタカラキングダムの関係者

☆レース結果
https://www.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2024%2f06%2f23&k_raceNo=11&k_babaCode=3

☆レース映像

☆勝利騎手インタビュー

☆勝利調教師インタビュー

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