第46回ポプラ賞(BG3)

第46回ポプラ賞(BG3) マルホンリョウユウ 重賞回顧
第46回ポプラ賞(BG3) マルホンリョウユウ

3月2日、4歳馬と5歳馬の世代対決重賞「第46回ポプラ賞」(BG3)が行われ、マルホンリョウユウ(牡5)が優勝した。
天候は晴れ、馬場水分は1.2%で行われた。出走馬は4歳馬4頭、5歳馬5頭の9頭が集まった。単勝1番人気はジェイホースの1.9倍で、マルホンリョウユウは2.9倍の2番人気に支持された。
レースは、第1障害を下りるとクリスタルゴーストが先頭を主張し、ジェイヒーロー、マルホンリョウユウらが追走する展開となった。第2障害へはジェイヒーローが前半60秒で先に到達。挑戦も最初に開始し、マルホンリョウユウ、ジェイホース、ウルトラコタロウもこれに続いた。ジェイホースが障害で苦戦する中、ジェイヒーロー、マルホンリョウユウ、少し離れてウルトラコタロウの順で障害をクリアし、マルホンリョウユウが交わして先頭に立った。タカラキングダムは5番手で障害をクリア。マルホンリョウユウは残り20m付近で一度詰まり、ジェイヒーローに交わされかけたが立て直し、猛追するタカラキングダムをわずかに凌いで1着でゴールした。0.4秒差の2着にタカラキングダム、3着はウルトラコタロウが入った。勝ちタイムは2分5秒1だった。なお、クリスタルゴーストは第2障害で競走を中止した。
勝ったマルホンリョウユウは2023年のばんえい菊花賞以来となる重賞3勝目を飾った。

優勝したマルホンリョウユウの関係者
優勝したマルホンリョウユウの関係者

鈴木恵介騎手
「色んなハンデがハンデの馬がいる中で、マルホンリョウユウの調子は上がっていると感じていたので、前走のようなレースができれば勝てると思って騎乗した。落ち着いた流れになったので、レースはしやすかった。馬場は乾いているがそこまで重い感じもしなかった。ハンデが下の馬との差が大きく、特にウルトラコタロウの40㎏差は気になっていた。軽いハンデを生かして先手を取られたら流れが速くなると危惧していたが、落ち着いた流れだった。速い流れよりは今回のような落ち着いた流れの方がこの馬には合っていると思う。第2障害は最近ずっとうまく上がっていて、今日も一腰で綺麗に上がってくれた。最後止まると思っていなかったのでびっくりしたが、すぐ立て直せて最後まで頑張ってくれた。余裕がなくなって止まったわけではないので、立て直すのも速かったのだと思う。タカラキングダムは810kgを積んであそこまで来るのはびっくりした。ゴールの瞬間はギリギリ残ったかなと思った。今シーズンは重賞でいいレースはしているが、なかなか勝つチャンスがなかった。最後で勝ててよかった。重い重量では最初は分からないが、使っていくうちに慣れると思う。馬格もあり気性もいいのでオープンでもいいレースができると思う。」

金田勇調教師
「勝ててよかった。勝たなければいけない一戦だと思っていて、もっと楽な勝ち方ができるのではと思っていたが、今シーズン全然勝てなかったところがここに表れていると思う。状態面はよかった。コロナ禍では高熱が出たが、期間もありうまく調整できた。また、がむしゃらなところはあったが、精神面でも成長していた。レースはスムーズに流れて第2障害もうまく上がったが、下りてから止まるとは、という感じ。それなりにきつかったところはあったと思う。しかし、他馬を追いかける形ではなかったのがよかった。ゴールの瞬間はわずかながら勝てたことが分かったので感動した。厩務員たちも最後はこの馬に託すという思いがあり、勝てて嬉しかったのだと思う。今シーズンはなかなか勝てなかったが、こんな年もあるのかなと来年、再来年に期待を込めていた。厩舎の年長馬は疲れてきている馬もいるので、この馬たちに頑張ってほしいという時にいい励みになった。マルホンリョウユウは重い重量でも対応でき、早い段階でばんえい記念に挑戦できる馬だと思う。810㎏で迫ってきたタカラキングダムもなかなかの能力があるが、ライバル関係として盛り上げられるような馬に仕上げていきたい。」

☆レース結果
https://www.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2025%2f03%2f02&k_raceNo=11&k_babaCode=3

☆レース映像

☆勝利騎手インタビュー

☆勝利調教師インタビュー

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