2025年9月14日、古馬による「第61回岩見沢記念」(BG2)が行われ単勝人気1.3倍のキングフェスタが古馬重賞初制覇を飾った。
前日に雨が降り馬場水分は1.9%。キングフェスタとダイヤカツヒメが第1障害を先行して越えるが、タカラキングダムは苦戦し、他馬が中間地点を過ぎた頃に障害を降りた。それからインビクタ、クリスタルコルドが先行。インビクタが68秒で第2障害手前に到達した。
最初に障害にかけたのがインビクタ。すんなりと越え、続いてクリスタルコルドが登るが止まり、マルホンリョウユウも中腹で止まる。キングフェスタも障害にかけるが一旦止まった。それからクリスタルコルド、ヤマカツエースが越え、キングフェスタも障害を降りると末脚が爆発。前の2頭を抜き、10m先にいたインビクタをゴール前15mで逆転。2分6秒1で優勝した。

鈴木恵介騎手
最高です。降りて歩ける馬なので、障害だけをどう越せるかだけを考えていました。正直恵みの雨で、運が良かったです。結構重い荷物だと不安なところもあったのですが、厩務員さんが調教してくれていて、いい仕上がりになっていたのでよかったです。
道中は手応えがよく、いい位置で障害に付けられたので、あとは障害だけかなと思って乗っていました。一腰は重くて越えられませんでしたが、二腰目でいい腰が入って、膝もおらずうまく上がってくれました。いつもは、二腰目が下手で、ここで膝を折ってしまう。降りてはすごい歩いてくれました。
課題は障害だと思っている。これから荷物が増えたときにどう対応していくかですね。
性格も大人になってきている。使っていかないと荷物には慣れないし、(どんなに調教しても)実践にはかなわない。経験をしていかないと。これからは馬も引っ張り方が変わっていくだろう。
小北栄一調教師
久々の重賞だったのでどうかと思った。問題は山、重量と馬場。馬場は鈴木君も言っていましたが、雨は良かったと思いますね。荷物が荷物だけに…行けるんだろうけど、末脚を使うには馬場がね。
これから荷物との戦いになってくると思うんだけど、うまく頂点までいけたらいいなと思います。
(末脚について)そうだよね。あれはちょっと(ほかには)ないな。キングフェスタのいいところですね。みんな期待してほしいですね。あの末脚はないんでね。
馬体もできてきてるし、きかないけど大人になってきている。障害も止まったがすぐ出たからね。状態は故障も少ない。夏は北海道らしくない天気で暑い中気を使ってやっていたね。夜蒸し暑くてつらかった。あまり無理しないよう調教したので負担にはなっていないと思う。
古馬の重賞なんてナナノチカラ以来じゃないか。まだまだだろうと思うのですが、ばんえい記念は出したいな。オーナーと相談しながら、そこに向かっていくことになると思います。
ばんえい記念は、調教師になって3年目のキタノスサノオ(2005年4着)以来出ていないから。
こうして重賞を獲れたのもファンの皆様のおかげだと思っています。
☆レース映像
☆勝利騎手インタビュー
☆勝利調教師インタビュー


